病気、事故、死亡などは、いつ起こるか予測できません。会計士は、自営業の方々から何か予想外の出来事があった時に、よく連絡を受けます。このような場合、会計士が最初に確認するのは、保険に加入しているかどうかです。残念ながら、何も保険に入っていないケースがよくあります。
また、保険に加入している場合でも、本人が思っていたより補償が少なかったり、保険自体が使えなかったりするケースもあります。
また不思議なことに、車や家財の保険加入者は多くいますが、このような事故の場合、補填するのは比較的簡単です。
逆に一番大事な自身の収入は補填が出来ません。NZは福祉国家ですので、国民は何か深刻な事があると、国が助けてくれると思いがちです。その為に税金を納めていると考えています。
ただし、最近では、ACC、失業手当、医療制度などに対する予算削減が必要であると指摘されています。福祉国家であっても、特に家族が若い時は、自己保険に加入することがより良いと思いませんか?
例えば銀行ローンを組んでいる場合、ご自身または配偶者が亡くなった時、生命保険に加入していればローンの返済が可能になります。
私たち会計士は、保険を選ぶ際に税金対策を考慮しながら、予算に適した保険を選ぶお手伝いをします。
収入保険を選ぶ際には、いくつかの条件を考慮する必要があります。たとえば
- 保険会社はどのようにして収入を計算するか
- 保険の掛け金は税金で落とせるかどうか
- 保険の受取金に税金がかかるかどうか
- 保険に入っていれば、ACCへの掛け金が減らせられるかどうか
保険に加入していても、定期的に見直しすることが大事です。特に家族の状況、ACCや税に関する法律、保険の種類も変化しています。
保険料にどのくらい費やすかはご自身が決めることです。たくさんの種類の保険がありますので、その中からどの保険に加入するか、また保険金の受け取り額はどのくらいかを調べて考えることをお勧めします。
公認会計士 ウォレン・ハーディー ©