2007年7月1日から任意の年金保険制度「キウイセーバー」が始まりました。
これは、18歳から65歳迄の全ての労働者を対象とし、NZ国民の貯蓄率アップ、退職後の生活や、初回の個人住宅購入補助を目的として設立されました。
これから新しく職に就く人は(転職も含めて)自動的に最低2週間キウイセーバーに加入し、8週間の間に継続するかどうかを決定しなければなりません。(尚、継続しない場合は支払った保険料は払い戻されます)。
すでに就業中の人は、自動的に加入されませんが、いつでも加入することが出来ます。
自営業者の場合は各自で加入しなければなりません。
キウイセーバー新規加入者は保険料の支払額を給与の3%、4%、6%、8%のいづれかに決め、雇用者は所得税と一緒に税務署(IR)に支払います。
IRは受け取った保険料を次の条件で選択された保険会社に支払います。
保険会社の選択は、被保険者本人が選択します。しかし被保険者が選択しない場合は、雇用者またはIRが選択します。
雇用者は従業員のために保険料を払うことが義務づけられています。現在は給与の3%です。
保険加入後12ヶ月経過すると、3ヶ月から5年間保険料支払いを一時停止することが出来ます。もし永久に日本に帰国する場合には、この年金保険を解約することが出来ます。またこの保険加入後3年経過した方は、初回の個人住宅購入の際に頭金として貯蓄の引き出しが可能となります。政府からも住宅購入の補助として年金保険加入後1年毎に1000ドル、最高5000ドルが支給されます。新築の場合は支給額が倍になります。(例えば、加入してから4年後に初マイホーム(中古)購入の場合は、政府から4000ドルが支給されます。夫婦のように、加入者が2人の場合は8000ドルが支給されます。)ただしこれには条件があります。
年金保険料の支払いは被保険者が65歳になるまで、もしくは加入が61歳以降の場合は、開始から5年間続けなければなりません。
これらはあくまでも一般的なガイドラインですので詳しくは最寄の公認会計士にご相談下さい。
公認会計士 ウォレン・ハーディー ©